大下条小学校をはじめ、阿南町にある4つの小学校はすべて小規模校であり、1学年1学級しかありません。必然的に保育園から小学校卒業まで同級生はいつも変わりません。
これは全員がお互いに気心が知れているというメリットもありますが、人間関係の固定化という大きなデメリットも同時にあります。お互いに言わなくても分かる部分が多いため、授業中の言語活動が停滞気味になるというのもマイナスです。
その壁を乗り越えて、人間関係の幅を広げる手立ての一つが交流学習です。特に友人関係が大切になってくる高学年では大切です。昨年度も田原市交流や修学旅行前後の学習で合同授業の機会が多くありました。今年度はそれを一歩広げて、普段の学習活動でも積極的に交流を行いたいと考えています。
25日は和合小学校との一日交流の日でしたが、3校時~給食まで富草小学校の5年生も来校して、3校で合同授業を行いました。3校時は外国語の授業です。最初にアイスブレイクとして王様ジャンケンをしてチャンピオンを決めた後、「月」の言い方を復習しました。
次に発展学習としてスリーヒントクイズをグループごとに行いました。いつもはグループと言っても同じようなメンバーになってしまいますが、大人数のこの日は違います。「水泳、夏休み」「雪、新年」「スキー、チョコレート」などのヒントを参考にして、班で相談しながらこれはと思う月のカードを挙げていきます。普段とは違う人とのやりとりの中で子どもたちは多くのことを学ぶことができました。
次に「月」の12枚のカードを横1列に並べてドーンジャンケンを行いました。最初の1枚から「何だっけー」と叫んだり、1枚ずつ周囲を見回して助けを求めている子もいましたが、いつもより多くの人数で楽しめました。
最後はバースデーチェーンです。英語だけでやりとりしながら誕生日を聞き合って、その順番に並んで輪を作りました。これも交流学習ならではの取り組みです。外国語の他にも多くのことを学べた日になりました。