阿南町は小規模校が多いので、検診もそれに合わせたやり方で行っています。1.4年生が対象の眼科検診では、町内の学校が日を合わせて、近くの阿南病院に出向く形で毎年行っています。
今年は4年生が午前中からそのための準備を進めてくれました。何をしてくれたのかというと「読み聞かせの練習」です。一人1冊本を選んで、それをお互いに読み合う形で、休み時間も惜しんで練習していました。漢字を確認したり、イントネーションを確認したり、読むスピードを考えたりと「1年生に楽しく聞いてもらうため」に工夫していました。
阿南病院に着いていよいよ本番開始です。1年生は20人いるので、4年生1人で2人を受け持ちます。待合室のいすで自分の両側に1年生を座らせれば準備完了です。まるで本当の兄弟のように1年生が4年生の本をのぞき込んでいる姿がとても微笑ましく、大下条小学校らしい光景でした。思ったよりも待ち時間が長くて1冊の本を読み切ってしまうと、近くで本を交換して読んで1年生が飽きないように工夫していました。おかげで1時間近い待ち時間も静かに過ごすことができました。4年生の工夫とがんばりに拍手です。